今月の作業
クハ5号の大規模修繕が終わりましたので、引き続きモハ103号とホジ3の大規模修繕を続けていきます。
今月はホジ3がメインですね。
ヘッドライトの整備
活動を始めたとき、ホジ3号のヘッドライトはとんでもない傷み方をしていました。
本体下部は腐食で穴が開いて、レンズ枠の錆の膨張でレンズは粉々。もう一つの方はレンズ枠ごと欠品。重要な部品がことごとく足りない!
一見形があるように見えても、ご覧のとおり穴だらけです。
それはさておき、再利用するものについてはとりあえずケレン。製造時の黄/緑のツートンカラー時代の緑がのぞいていますね。
ベコベコでどうにもならないものについては、部品だけ再利用することとしました。それでも残された方は捨てません。そのうち展示品として、皆様のお目にかかるかも(?)
リベット止めされていたヘッドライトの持ち手も取り外しますが、ヘロヘロになっています。
曲がったヤツは叩き直す!の精神です。いいぐらいに治りましたかね?
運転台のスイッチの整備
運転台も接触不良やら欠品やらばかり。電線も昭和30年のものですから、絶縁材に天然ゴムが使用されており、触っただけでボロリと剥がれ落ちます・・・
というわけで、電線をやり替えているのですが、スイッチもまた・・・
とはいえ、せっかくなので使えるものはなるべく再利用です。分解して磨きます。
片方の運転台は赤枠の部品が欠品となっていて、どうしたものかと思いながら作業を進めます。
接点も外して綺麗に磨き上げます。
トグルスイッチはパカパカでどうにもならなかったので、新しいものに。最近、電線の接続は端子上げばかりだったので、半田付けは久しぶりです。
計器灯のソケットも再利用したかったのですが、密封部分に問題があったようで、磨いただけでは復活しませんでした。というわけで、すべて新品です。高い・・・
運転台にセットします。ここで電球の発注ミスに気が付きましたので、点灯ならず・・・
屋根の塗装
ホジ3号の屋根も錆が浮いてきましたので、ひどくなる前に塗装します。まずは塗装前。
傷んだ塗膜と浮き錆びを落とし(ケレン)、高圧洗浄機で流します。こうすると傷んだ塗装の粉やケレンカスがきれいに流れて、しっかりとした塗装の素地ができます。ちなみに10月なら、ここまでの作業を午前中で片付ければ、頑張って塗装までいけるかも?
そのままでは錆が残っていますので、薬品処理で錆を固定化します。
夕方までに薬剤が十分に反応してくれたので、なんとか1日で塗装までこぎつけました!
屋根上でチリをほうきで掃いていると、あの歌が浮かんできますね。というわけで、チムチムニーしてみたい方は下津井へどうぞ!
お問い合わせページから気軽にメッセージくださいね!
踏切も直す
踏切部分はほぼ土な砕石が投入されてしまっていたので、ふるい分けて土を取り除きます。夏場はできませんね。ちなみにふるいは野菜収穫かごです。
先行草刈も
1か月ほど前に草刈りしたばかりなのに、もうひざ丈まで草が・・・
しかも細くて倒れた、刈りづらい草です。
11月には毎年恒例の下電グループの草刈ですので、先行して厄介な部分の草刈をしておきます。散らかったヤシの葉っぱも集めておきます。これがまた硬くて痛くて・・・
10月の振り返り
ホジ3号の大きくは目立たないけど大切な部分の作業が着々と進みました。年内には塗装を残すのみという状態まで持っていけるかな?という目途が立ちました。モハ103号の方も進めていかないといけませんね!
コメント
ホジ3は営業運転されなくなって半世紀以上…
残っただけでも奇跡でした。
皆さんの愛情でまた輝きを取り戻すことでしょう。
兄弟車2両が焼失してしまいましたからね