前回まで
ひととおりの修繕を終えて、しばらくはこれで大丈夫!
と思っていた数年後、台風で屋根布がめくれ上がったクハ5号。
屋根布を張り替えようにも、下地の板や屋根板の傷みがひどいので、屋根板を張り替えよう!というところで・・・
↓↓前回のリンクはこちら↓↓
http://shimotsui-mdp.org/2022/10/07/kuha5oh1pre/
今回は屋根板を剥がします。
屋根板を剥がすと見えてきたのは・・・
サンプルを基に新しく製材した屋根板が入荷しました。半分程度を張り替えればよいとの目論見。
7mを超える一枚板が使われていました。今となっては4mを超える材はなかなか手に入りません。これを丁寧に剥がして・・・
半分まで剥がしたところで、全体を改めて観察すると・・・
垂木(という、横方向の骨になる部材です。ひどく折れている・・・。当初の補修の際、たしかに亀裂があったので補強はしてあるのですが、どうも屋根板のおかげでつながっていただけのようです。
あぁ、キレイなカメムシ・・・
と現実逃避したくなっていましたが、とりあえずコミセンという木片を打ち込んで穴をふさいでみます。近くで釘を打つときや、ねじ穴を再利用するときはこの手法を使います。でないと、グスグスで釘やネジが効かなくなります。
どうにかなる部分もありますが、折れているものはどうしようもないですし、折れていなくてもカメムシの左側あたりは内部の空洞が大きく、もう釘が効く状態ではありません。
車内から全体を見てみるとこんな状態。軒並み折れています。
本当に屋根板でかろうじてつながっていたんですね。
次回
屋根板は穴だらけ、垂木は再利用できない。さぁどうする!
このまま戻すという手もないこともないですが、ここまで来たらやるしかないです。しかし準備をしていませんから、ここから長い時間を要することに・・・
まずは垂木再生に向けた下準備で、周辺の下準備を進めていきます!
コメント
まさに「や~ね~」などとダジャレを言っているどころではなかったわけですね…
昔の方々が手作りで成型された屋根はやはり手作業でなくては甦らなかったというわけですね。
このころだと、職人の腕も大切なのですが、結構立派な機械があったので、作業自体は早かったようです。今や新幹線を作っているメーカーの製品ですからね。