クハ5大規模修繕その8

クハ5大修繕
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前回まで

屋根のあらましができあがり、内装の主だったものを取り付ける下準備まで完了しました。

ここから電線の仕込みと、内装の主だった部分を取り付けていきます。

電線の仕込み

元々の電線のルートで、新しく電線を仕込んでいきます。鉄道車両用の耐熱電線です。この電線は新品だと独特なにおいがあり、(本当にごく)一部では「電線界のドリアン」と冗談めかしていましたが、一年もすれば臭いはなくなります。

床下から運転席のパネルまでの電線の立ち上がりは、柱の中を通ります。
コの字型の鉄の柱に木の下地が取り付けられ、そこに内張が付きます。写真に写っているのは木の下地ですね。これを取り外して電線を仕込んでいきます。

以前の修理でうっかり落としてしまった通線工具が出てきました。もう二度と回収できないと思っていましたが、以外と早く回収できましたね。

天井板を張る

たぶん一番大変なのが天井板の取り付け。

電線の状態に気を使いつつ、天井板を張っていきます。
重量自体は大したことないのですが、ねじ止めが終わるまで、ずらさないように、ずっとバンザイで支えたままの作業になるのです。だんだんと腕がプルプルしますが、ねじ止めを始めたら、ある程度を止めるまでは離せないという、精神修行です。

継ぎ目部分にはフラットバーを取り付け、なんとか天井板が収まりました。大仕事完了!

雨漏りがあった車端部は、内張を張る下地も傷んでいましたので、新しい下地を取り付けます。

合板は湿気を帯びると、接着剤が剥がれてご覧の有様になります。このような部分は合板を切り出して取替です。

電灯座を取り付けて、内装のあらましも出来上がってきました。

次回

大きい部分ができあがったので、もう完成間近では?と思うのですが、まだまだやることがあるので、ここからまだまだ作業が続きます。この作業が2019年のことですから、あと3年も作業をすることになってしまいました。

コメント

  1. 松本隆 より:

    確かに止めるところが無ければやむを得ない作業ですね。
    臭いも車両の雰囲気作りには必要でしょうね。新車のそれとは全く異なるわけですけど。

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