前回まで
下半分の腐食部の切り継ぎも終わり、残るは腐食の激しかった荷物デッキの補修です。こちらもどこまで手をかけるかという悩みもありましたが、もうこの機会にやってしまうことに。
まずは床板を張る
デッキの床板をまず張りますが、こちらは縞鋼板を指定寸法に切り出したものを購入。あとは加工をしていきます。
もういきなり加工が粗方できていますが、取り付け用の穴を無数にあけ、柵の台座が座る部分は縞を削り落とし・・・というところまでできています。
その向こうでは柵のケレンが進んでいます。
この後は現物合わせで確認しつつ、コーナーのR部分を切り落として・・・
ボルトを差したりシノを差したりで、寸法が大丈夫かどうか、しっかり仮合わせをしています。
この後は丁寧に油をふき取って、両面に錆止めをして塗装をします。
この1枚だけでなかなか骨が折れました。穴あけが多すぎるんですよね。
柵の方がボロボロ
もっとボロボロなのはデッキの柵。
いっそサンプルを渡して鉄工所に作ってもらうことも考えましたが・・・まあ直しましょう。ひとまず薄くなった部分を切り落として、健全な部分だけを残します。
この後は新しいパイプを溶接していきます。
なかなかきわどかったですが、それらしくなりました。
ヒンジを取り付ける部分にネジを切っていきます。
元は車体の柱にネジが切られていましたが、再使用もあらたなねじ切りもできなかったので、あらかじめ裏側に鉄板を溶接してあります。ハンドタップは久しぶりです。
下のヒンジも錆びてブランブランだったんですが、芯を作り直して、ちゃんと機能するようになりました。
もうぶら下がっても大丈夫なぐらいの強度は復活したはずですが、ぶら下がらないでくださいね。
これで外装はできた!
これで外装に関する作業はひととおり終わりましたので、下半分の塗装をしていきます。
ケレン中に出てきた色を基にして、現役時代を知る人に色見本を見せますが・・・
今再現しようとしている塗装の期間が短すぎて、あまり覚えていないようでした。この時代の塗装は白黒写真しかありません。
塗っていきます。
ステップなどの黒を塗って、大まかな塗装を済ませました。
あとは内装
外装は細かい塗装を残すのみとなったわけですが、まだまだ内装があるのです。
座席は座面がなかったりします。でも枠とスプリングが残っていたのは幸いですね。これを直していきます。
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