今回の作業
前回の記事までで、仕上げ作業にかかっている様子をお伝えしたのですが・・・
えぇ・・・
タールの染み込み不足など、加工が甘かったのが原因のようで、振り出しに戻る・・・?
というわけで、屋根布の補修と、電気・内装の仕上げ作業です。
何はともあれ内装
とりあえず応急処置をして
材料を手配している間に進められる作業を進めましょう。
内部の塗装を進めていきます。
シートなんかも全部取っ払った状態で塗装するのが手っ取りばやいのですが、外したシートを置いておく場所がないのでチマチマと塗っていきます。
ドアの一部が外れて開閉の支障になっているものもあったので、ここも補修。
電気系の仕上げ
運転席上部にあるスイッチ類。照明関係に関しては新しくそれっぽいスイッチを付けて、それで点灯するようにします。仕込んだ電線が飛び出していますね。
接続のためのボックスも、黒く塗ってそれっぽくしてあります。
一方、元となる電源の線はすべて床下に集まります。それを接続するのはこちら
ツナギ箱というもので、他の車両と連結するときに接続される回路が、この箱に集約されます。
白いペンで書かれているのは、現役時代の線番です。これは全部加速に必要な制御回路の線です。
綺麗に塗りなおして、この端子台を利用して電源を接続します。
そして点灯!
いい感じですね!
一方の屋根布は・・・
仕入れ先からは「ここのとこの原料高騰で値上がりしてまして・・・」
しょうがない(泣)
キャンバスはあきらめ、防炎・耐候のテント生地としました。
先行して張っていた生地に同じものをもう1枚重ねることで、表の1枚が劣化しても下の生地で防水できるという万全の備えです。
なんか人の頭みたいですね。
そして最後にベンチレーターを搭載。
走行するときの空気の流れで、車内の空気が吸い出され、車内が換気されるというものです。
ただ屋根に穴が開くことから雨漏りの原因となり、またベンチレーターに頼らなくても換気できるようになった最近の車両にはついていません。
今回の場合も保全の観点から、屋根に穴をあけていません。
竣工!
長かった・・・本当に長かった。
これでしばらくは塗装だけでもつはずです。塗装さえちゃんとしていけば、今回関わった人たちが二度と同じ作業をすることは・・・ないはず?
この間にも、後ろに移りこんでいるホジ3号も大規模修繕の仕上げ段階に差し掛かっています。
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