前回まで
クハ5の上半分まで塗り終わるところまでご紹介しました。
しれっと窓が付いていますが、窓枠も実は半分以上、そのままでは使えませんでした。今回はそんな窓枠のお話。
まずは現状から
見事な指物で作られた窓枠を分解してみます。窓枠の下部分のちょうど接手のところ、ここが一番腐りやすいですね。
使えそうなものと、使えなさそうなものが混在しています。秘儀ニコイチ作戦を発動するわけですが、絶対数が足りませんので、どうしても何枚かは新しく作ることになります。
で、再生してみた
新しく作っている画像がまったくないんですねぇ・・・なぜ撮っていなかったのか。
間にある4枚が新しくつくった窓枠。あとは窓枠2~3個分の使える部分を使いまわしたり切り継いだりして再生した窓枠です。
記録によると、全22枚中、9枚を新製、5枚を再生(使える部品の組み合わせ)、窓ガラスは11枚取り替えたということになっています。
窓ガラスも使えるものは再利用していますが、交換するときは強化ガラスにしています。これは割れにくいこともありますが、割れた時に破片の角が丸いので、怪我をしづらいということがあり、安全面への配慮です。
塗って取り付け
内装・外装色をそれぞれ塗装して取り付けます。
落とし窓がうっかり落ちないよう、新しくくさびも作って入れてあります。
ついでにドアのガラスも交換
ドアのガラスが1枚破損していたので、窓ガラスと合わせて発注
この手動扉の文字もあとで再現ですね。
で、困るのがこの手のゴミ
本当に厄介です。
次の作業
下半分の板金がまだまだ続いています。柵の修理もですね!
コメント
ガラスは本当に気をつけなくてはいけませんね。
職人さんの一筆入魂の文字は再現のし甲斐がありますね。