クハ5大規模修繕その6

クハ5大修繕
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前回まで

屋根板の直線部分を張り上げることで、一気に屋根が出来上がったように見えました。でもちょっと小難しいのがここからなのです。

木ってね、曲がるんです!
大掛かりな設備がなくても、ご家庭でできる方法をご紹介します。

まずはお決まりの下準備から

今回張り替えるのは、下津井方のオデコ部分です。下津井方と言いながら、廃車後にいろいろあって180度向きが変わっているので、元々は児島側です。

もう外す前から外れちゃってます

垂木があらわになりました。車站部に向けてカーブを描くよう、垂木の感覚はだんだん狭く、高さも低くなっています。内張も外してあるので、構造がよくわかります。

木を曲げる!

まずは屋根布を張り付ける下地となる木材から。

  • 曲げたい部分とその周辺を、水でヒタヒタにした布でくるみ、さらにアルミホイルでくるみます。
  • アルミホイルの上からアイロンを当てて加熱します。
  • 厚み1cmにつき10分ぐらいを目安に加熱し、アルミホイルの端から湯気が勢いよく出てきたら曲げどきです。

冷めないうちに方に沿わせて曲げていきます。曲げの外側は、割れ防止で鉄板を添えて、鉄板ごと曲げます。この板は厚みが2cmほどあるので、3人がかりで支える人、曲げる人、クランプを止める人で分担。作業スペースがないのであんまり人がいてもしょうがないのですが、手は欲しい・・・というわ作業でした。一人4本ぐらいあるといいのですが。

取り付ける部分はもう塗装できないので、しっかりと下処理をしたうえで、あらかじめ根限り塗っておきます。

先ほど曲げた板を取り付け。曲げた部分はさすがに少し割れてしまいました。

曲げた部分が割れてしまっていますが・・・曲がったというべきか、折ったというべきか

屋根板のオデコ部分を張る!

オデコ部分は厚さ5mmの板です。これだけ薄いと曲げやすいですね。加熱の仕方は先ほどと同様で、熱いうちに一気に打ち付けます。でも加熱しやすい分、冷めるのも早いですね。

夏は乾いてしまうし、冬はすぐに冷めてしまうし・・・で、季節を選ぶ作業です。

ちなみに元の木にある白っぽい斑点は、すべて釘穴に詰めたコミセンです。これ全部詰めるのも骨が折れます

5mm厚の板を2重にはり、下の層と上の層は、継ぎ目が重ならないように張っています。そうすることで、薄い板でも強度がでます。とはいえ、この部分に二本足で立つ度胸はないですが。

さいごに

いかがでしたでしょうか?木を曲げたくなってきましたか?
残念ながら当会ではしばらく木を曲げることはなさそうですが、木作業自体は何やかんやありますので、作業してみたいという方はご連絡ください!

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